2024年10月7日(火)にTBS系で生放送された特番「その道のプロが選ぶ本当のNo.1プロフェッショナルランキング」の「ダンスのプロ300名がガチ投票 芸能界ダンスNo.1は誰だ!?」で、20代のランキングで3位に選ばれたTOBEの平野紫耀さんだけが、紹介映像なしだったことが、SNSで波紋を呼んでいます。
なぜこのような事態になったのでしょうか? TOBE所属だから、番組スタッフがSTARTO(旧ジャニーズ)に忖度したからでしょうか?
何があった?―『芸能界ダンスNo.1 』20代ランキングでの3位の平野紫耀の雑な扱い
私はこの生放送番組での、20代のランキング全部の発表を、リアルタイムで観ていました(その後のKENZOさん映像なしの30代のランキングは、一部しか観ませんでしたが)。
振付師を含むダンスのプロ300人が、1人につき芸能人5人まで投票した結果で、ランキングが作成され、TOP20が発表されました。
20代TOP20はすべて男性で、有名ボーイズグループのメンバーばかりで、その妥当性はどうなのかという問題はありますが、それは置いておきます。
SNSで最も問題視されていたのが、3位の平野紫耀さんの発表時だけ、ダンス映像が一切流れなかったことです。
どう考えてもおかしかったです。ランキングの下のほうの、たとえば19位の&TEAMのKさんの時には、「表情管理」にスポットライトが当たり、激しいダンスをしながらKさんのキレイな顔が微笑みを絶やさない点が、映像入りで示され、称賛されていました。
18位のTravis Japanの松田元太さんの時には、なぜかダンス映像ではなく、松田さんが知名度を上げた、「掛け算の九九をちゃんと覚えていない」という問題シーンの映像が流れていました。
3位の平野紫耀さんの前後で言えば、4位のLDHのTHE JET BOY BANGERZの桑原巧光さんの場合は、本人がスタジオに生出演して、ハイレベルのダンスをその場で実演しました。
また、2位のSnow Manのラウールさんは、長身で細かく華のあるダンスを踊っている様子が、映像で示されていました。
その間の3位の平野紫耀さんだけ、s**tkingzのメンバーによる解説はありましたが、肝心の平野紫耀さんの映像は、一切流れず、写真画像すらも示されませんでした。
率直に言って、4位と2位は手厚い待遇で、3位の平野紫耀さんのところだけ、尺(放送時間)が極端に短く、雑な扱いだった印象は、否めません。
そもそも平野紫耀のダンス映像を使うには、どんな手続きが必要か
そもそも、平野さんが踊っている映像を、この番組が使いたければ、どんな手続きが必要でしょうか。
たとえば、平野さんが所属している3人組Number_iは、TBSの代表的音楽番組「CDTVライブ!ライブ!」に出演していましたので、TBSはNumber_iのパフォーマンス映像を持っています。
その映像の権利はTBSが保有しています。しかし、所属事務所のTOBEは、所属タレントの肖像権を有しています。
TBSが平野紫耀さんの映像をダンスの特番のために使いたければ、当初の音楽番組「CDTVライブ!ライブ!」出演時の契約内容以外での使用となるので、TBSが所属事務所・TOBEの許可を得ることが、必要になります。
事務所の許可を取ること自体は、難しいことではなかったはずです。事務所が断る理由が見当たらないからです。
音楽番組出演時の映像でなくても、Number_iがYouTubeに公開しているミュージック・ビデオ(MV)を使用する、という選択肢もあったはずです。
本番まで時間がなかった、という言い訳は、おかしいです。他のランキング登場者の映像は揃っていましたので、Number_iだけ準備期間が足りなかったという言い訳は通用しません。
番組はなぜ3位の平野紫耀のところだけ雑に扱ったのか?忖度か?
結果的に、20代ランキングのうち、3位の平野紫耀さんのところだけ、身近い尺で、映像もなく、雑な扱いとなった理由は、一体何なのでしょう。
ここからは推測になりますが、SNSの書き込みを見る限り、STARTO(旧ジャニーズ)に対する忖度ではないか、という意見が多かったです。
同じ音楽番組にSTARTOのアーティストとTOBEのアーティストが出演する場合、出演時間が重ならなければ、テレビの画面内で両者が一緒に映ることはありません。
しかし、バラエティー番組で同じシーンに登場するとなると、かなり密度の濃い共演になってしまいます。
このため、STARTOアーティストとTOBEアーティストの共演は、音楽番組よりもバラエティー番組のほうが、共演の密度もハードルも、高くなるようです。
結果的に、4位のLDHの桑原巧光さんや2位のSTARTOのラウールさんに手厚く、3位の平野紫耀さんには雑な扱いに、なってしまったようです。
忖度が疑われる状況が、今後改善することを期待したい
せっかく、さまざまな事務所に所属したダンスの達人たちが紹介される、画期的な特番だっただけに、3位の平野紫耀さんの扱いに関しては、忖度が疑われて、残念な印象が残ってしまいました。
今後もTOBEのNumber_iの快進撃は続きそうですし、テレビ局の忖度みたいなものは、なくならないにせよ、状況が今よりは改善していくことを、期待したいところです。