TOBEがNumber_iチケット転売対策で本人確認!多名義も転機

滝沢秀明社長が率いているTOBEが、看板グループ・Number_i(ナンバーアイ)の、2024年10月開幕のツアーで、入場時の代表者の本人確認を実施する、と9月20日にTOBEの公式Xと公式サイトで発表しました。

チケットの高額転売の防止策として、多くのファンがSNSで歓迎しています。

一方、転売業者以外にも、密かに頭を抱えているかもしれないのが、多名義でファンクラブに加入しているファンです。ここが転機になるかもしれません。

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旧ジャニーズは大人気の嵐のコンサート以外は、転売対策の本人確認に概ね消極的だった

滝沢秀明さん、Number_iの平野紫耀さん、神宮寺勇太さん、岸優太さんの古巣の、旧ジャニーズ事務所は、一部のコンサートを除き、概ねチケットの転売対策に消極的でした。

たとえば、TOBEが2024年6月に導入した、チケットの公式リセールサービスの制度は、旧ジャニーズにはありませんでした。

また、コンサート会場の入場時の本人確認は、一部の公演を除き、実施されていませんでした。

旧ジャニーズでコンサート入場時の本人確認を行った例としては、嵐の活動休止前の2019年のライブツアー「5×20」が話題になりました。

かつて私は、旧ジャニーズの、嵐以外の複数のグループのファンクラブに入っていました。コンサートのチケットは、紙チケットが郵送されてきて、入場時の本人確認もありませんでした。ゆるゆるでした。

一方、嵐の場合は、ファンクラブ会員が多すぎて、ドームツアーを行っても、チケット抽選で落選する人が続出していました。

私の身近なところにいた嵐ファンの人は、一番倍率が低い北海道の公演しか当選できず、わざわざ飛行機で北海道に飛んで、コンサートの後は現地で一泊していました。

そんなチケット入手難のため、チケット売買サイトでの高額転売が、大問題になっていました。そこで、事務所もやむ終えず、本人確認を導入しました。

その時の必要書類は、顔写真入りの公的証明書1点、または顔写真なしの公的証明書2点でした。

学生の場合は、学生証または生徒手帳も、公的証明書として認められていました。

TOBEの代表者本人確認の導入は一定の効果を上げると期待できるが、完璧ではない

TOBEが今回Number_iのコンサートの本人確認で使用可能な公的証明書のリストを見ると、旧ジャニーズの2019年の嵐のライブツアーでのリストよりも、範囲が狭い、つまり厳しくなっています。

たとえば、嵐の時は認められていた、顔写真付きの社員証は、TOBEでは不可です。

TOBEのNumber_iのチケットの本人確認は、完璧な転売防止策になるとまでは言えませんが、一定の効果はあるのではないでしょうか。

ただし、抜け道がないとは言えません。

今回のチケットは、申込時点で、同行者の指定・登録の必要はありませんでした。

本人確認は原則として代表者のみですが、代表者が本人確認で失格したら、同行者(最大3名)も入場不可になります。

チケットを代表者枠で誰かから買った人は、本人確認を無事通過するために、売り手の携帯端末と、顔写真なしの公的証明書2点として、健康保険被保険者証と、住民票を借りるかもしれません。

こうした貸し借りは、同じ性別で、年齢が近く、信頼関係もある相手なら、あり得るかもしれませんが、面識のない転売ヤーとでは無理でしょう。

なお、証明書の偽造とセットの悪徳業者には、絶対に関わってはいけません。

多名義でNumber_iのファンクラブに入っている人にも転機

ところで、本人確認導入で困りそうなのは、転売業者だけでなく、多名義でファンクラブに入り、思った以上の重複当選をしてしまった人たちもでしょう。

多名義とは、具体的には、自分名義だけでなく、家族や友人の名義を借りて、ファンクラブに入っている人です。

思えば、旧ジャニーズ事務所は、多名義でのファンクラブ加入者に、寛容でした。

それだけ入会金と年会費が儲かるわけですから、目をつぶっていたのかもしれません。

多名義でのファンクラブ加入は、コンサートの抽選に当選したい、という切実な動機によるものです。

TOBEの場合は、1名義ごとにID登録が必要になるので、各名義に専用端末を用意までして、多名義登録をしている人もいるでしょう。

ですが、転売業者がファンクラブ会員として潜り込んでいること以外では、多名義会員による重複当選が、人気グループのチケット転売問題が生じる理由の、1つになっていたのは事実です。

SNSでは、多名義の同行者チケットの高額売りのカモにならないで、というファン同士の呼びかけが、幾つか見られます。

余分なチケットの譲渡が難しくなるとすれば、多名義というやり方自体が、転機を迎えそうです。

今後はさらに厳しい転売防止策の可能性大→チケット譲渡は公式リセールのみを徹底

滝沢秀明社長は、今後さらに厳しい転売防止策をとる方針を示唆しました。

他の事務所のアーティストやアイドルの中には、チケット申込の段階で、同行者の決定と、同行者情報の顔写真や個人情報の登録を、要求するところもあります。

TOBEも、Number_iのような人気グループのチケット転売を本気で撲滅したいなら、申込段階から同行者決定・登録を義務づけるべきでしょう。

TOBEでは、公式リセールサービスがあります。TOBE管理下で、チケットを持っているけどコンサートに行けなくなったファンクラブ会員と、コンサートに行きたいけどチケットを入手できていないファンクラブ会員が、定価でチケットを売買する場です。

チケットの売買は公式リセールサービスでのみ行われるべきです。

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